- オスモカラーのカラーサンプルを掲載
- 塗料9色×木材19種の大ボリューム
- 木材ごと、塗料ごとの2系統でまとめてます
木種も一緒に考えて。
NICOAをご覧頂きありがとうございます、Jimon(@Jimon_s)です。
DIYの強い味方「オスモカラー」。自然由来で水も弾く、まさに家具塗装の最適解。
ただ、ひとつ知ってほしいのは「どんな木でも公式サイトのサンプルどおりに染まるわけじゃない」ということ。
木材本来の色に、繊維のカタチ。数々の要素が絡み合って、ようやく塗装後の色は決まります。
かといって、自力で大量の木を用意して、好みのものを見つけろなんてのも無理な話。時間もコストもかかりすぎます。
というわけで今回、オスモカラー9種×木材19種のカラーサンプルをつくりました。南国モノから高級木材まで、幅広く揃えましたので、ご参考にしてください。
オスモカラー9種×木材19種
今回使ったオスモカラーは
- アンバー
- アンチックパイン
- パイン
- チェリー
- マホガニー
- オーク
- チーク
- エキストラクリアー
- ノーマルクリアー
の9種。これを
- 杉
- 赤松
- 米栂
- ホワイトアッシュ
- ホワイトオーク
- メンピサン
- クリ
- ハードメープル
- マホガニー
- ブラックチェリー
- ユーカリ
- ヤマザクラ
- カバザクラ
- バーチ
- ベリ
- ニヤトー
- ホワイトリンバ
- サーモウッド
- くるみ
の全19種の木に塗ってみました!同じ塗料でも木目が強く出るもの、色が劇的に変わるものなどなど個性が光る仕上がりに。
- 木材ごと
- オスモカラーの種類ごと
の2系統でまとめましたので、用途に合わせてご覧ください。
木材ごとのカラーサンプル
今回作成したサンプルの木はすべて、マルトクショップにて購入しました。
杉
日本の木と言えば「杉」!部位によって赤身と白身がはっきりわかれます。今回は両方が入った集積材を選んでみました。
塗装後は木目をはっきり残したまま、発色よく染まります。
赤松
針葉樹といえばこれ。ツンツンの葉が特徴の「赤松」。元はうっすらとした黄色です。
こちらも杉と同様発色よく染まります。並べてみると、赤松のほうが明るめ。木目も控えめな印象です。
米栂(ベイツガ)
細く細かな木目がキレイな「米栂」。いい意味でクセがなく、万人から好かれそうな表情をしています。
塗料乗りもよく、もともとキレイだった木目が一層顕著に。ですが、水に弱く、耐久性も低いので使う場所には注意が必要。
ホワイトアッシュ
白い木肌とストレートな木目が人気の「ホワイトアッシュ」。塗装前はどこか上品な印象。耐衝撃性に優れていて、バットなんかにも使われています。
塗装後は木目が強く出て力強い印象に。もとが白いので色の入りも抜群。今回試した木種のなかで、一番劇的に変化しました。
ホワイトオーク
家具材として大人気の「ホワイトオーク」。ストレートな木目と別に斜めに走る「虎斑」が特徴的。無塗装のままツルツルに磨くと、北欧テイストに仕上がります。
塗装すると、細かな斑点に塗料が乗り、浮き出てきます。塗装前は虎斑が際立っていましたが、塗装後は見る角度によって、虎斑と斑点どちらが目立つか変わるようになりました。
メンピサン
インドネシア王室御用達、高級木材「メンピサン」。塗装前は南国を思わせる「淡い黄色」を帯びています。
塗装後は細かな点々が目立つように。特に濃い色を入れると、点々部分が際立ちます。
クリ
はっきりとした環状の木目が魅力の「クリ」。鉛筆を横倒しにしてシュシュッと書いたような、ブロードな木目が印象的。
塗装すると、もともと目立っていた木目が、さらに引き立って和風な仕上がりに。年輪部分とそれ以外でかなりのコントラストがつくので、使う場合は要注意です。
ハードメープル
サラサラすべすべの気持ちいい手触り、淡い木目の「ハードメープル」。日本で言えば楓の木。「ナチュラルテイスト」といえばこれかな、というやさしい色味です。
元の色が淡いので、素直に塗料に染まります。いい意味で木目が引き立つこともなく、素朴。空間に馴染む家具を作りたいなら1番オススメ。
マホガニー
世界三大銘木の1つ「マホガニー」。いまでは伐採が規制されているので、流通量は少なめ。価格もお高くなっています。
その気品ある見た目から、高級車のダッシュボードや格式高いコンサートホールに使われることも。手触りはすべすべ、ぷつぷつとした細かな点があります。
塗装すると全体に赤みを帯びた高級感ある仕上がりに。木本来の赤が強く、クリア系でもはっきりと色が出ます。
ブラックチェリー
ウォルナットと人気を二分する、さくらんぼの木ブラックチェリー。経年変化が激しい木、というと真っ先に名が挙がる木種。数ヶ月で劇的に赤く染まります。
写真は買って間もない状態です。
塗装すると赤みがとても強く出ます。どれを塗ってもそこまでの差は出ません。
経年変化でここから劇的に色が濃くなっていくので、先を考慮した塗装が必要です。
ユーカリ
コアラのごはん「ユーカリ」。ストレートな木目とピンクがかった色味が特徴的。抜群の耐久性で、オーストラリアではあちこちに使われています。
材のピンクを引き継ぎながらも、しっかりと塗料の色がのります。木目の出方が絶妙でとてもキレイな仕上がりに。
ヤマザクラ
日本に自生する桜の木「ヤマザクラ」。お花見でみるソメイヨシノとはまた別のサクラです。
ストレートながらややボケた木目、薄緑にも見える筋が魅力的。
塗装すると、ボケ感が強くなりワイルドな仕上がりに。塗り面積の計算に失敗したので、ほかの木に比べて使ったオスモカラーが少なめになってます。
カバザクラ
ヤマザクラの代替としても使われる「カバザクラ」。サクラと名前に入ってはいるものの、実はサクラではなくカバノキ科。
木の世界では、サクラに感じが似ている木はサクラでなくても「◯◯サクラ」と呼ばれることがあるそうです。カバザクラもその一種。
ワイルドなヤマザクラに比べ、落ち着きのある上品な木肌。今回の木は白い部分ばかりでしたが、赤身と白身のコントラストが激しい木種なんだそう。いつか赤身も塗ってみたい。
バーチ
こちらもカバの木「バーチ」。なにをカバザクラ・バーチと呼ぶかは店によって異なるみたいです。
今回木材を購入したマルトクショップでは、国産のものをカバザクラ、北米産のものをバーチと呼んでいるんだそう。赤身を帯びているものをカバザクラ、白いものをバーチと呼ぶ店もあります。
着色してもほぼカバザクラと同様の仕上がり。上品な出来になります。
ベリ(エコップベリ)
天然で工芸品のような縞模様をもつ「ベリ」。高級木材ゼブラウッドに似たコントラストがはっきりしたシマシマ木目が特徴。
こちらも面積の計算をミスしたので、塗料種少なめです。塗装して濡れ感が出ると、縞模様がより一層くっきりしました。
ニヤトー
すっきりとした縦の木目、淡い肌色の「ニヤトー」。屋内用とに向いています。
クリア塗布でも色味がはっきり変わります。素直に塗料に染まってくれます。
ホワイトリンパ
日本での取扱の非常に少ない「ホワイトリンバ」。ギターの材料としても使われるアフリカの木です。細かい節?のようなまだら模様が見られます。
白系材なので、色がキレイに入ります。
サーモウッド(レッドオーク)
今回1番の変わり種「サーモウッド」。木材に加熱処理をして、反りや割れ・ねじれにかなり強くなっています。特有の黒っぽい色味が目をひきます。
もとが黒いので、どれを塗ってもほとんど差はわかりません。目を凝らしてじっとみて、ようやく少しわかる程度。あまり塗装向きではないですね。
くるみ
みんな大好き「くるみ」の木。やさしい木というと、真っ先に名前が挙がる木ですね!塗装前は淡い灰色っぽい色をしています。
塗装後は、元の灰色の影響か若干暗めに仕上がります。エキストラクリアでも劇的に色味がかわります。
塗料ごと
つづいてオスモカラーの種類ごと。上の写真を切り抜いて、パネル状に並べました。 ところどころ穴がありますが、ご容赦ください。アンバー
まずはアンバー。今回使った中で、これだけ唯一「フロアカラー」という種類。パインと似ていますが、若干濃い目に染まります。
杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
アンチックパイン
つづいて「アンチックパイン」。パインの薄い版かな、と思いきやミルクティーのような色。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
パイン
王道パイン。どれに塗ってもナチュラルな仕上がりになるので、同色系はこれを基準にほかを考えるといいかもしれません。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
チェリー
「チェリー」はオレンジっぽい色が入ります。経年変化後のチェリーをモチーフにしてるんでしょうか。赤味が強いので、目立ちます。家具に塗る際は要注意。
杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
マホガニー
今回使ったなかでは、一番発色のよい茶色。あまり濃く塗ると、木の色を全部もっていっちゃいそうなので薄め薄めで試しましょう。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
オーク
パインとの差がわかりにくいですが、「オーク」のほうが少しくすんだ感じになる印象。使いやすそうな色に仕上がります。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
チーク
焦げ茶、とでもいえばいいのかな。少しくすんだ暗めの茶色。落ち着いた雰囲気、アンティーク感が欲しいならこれ。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
エキストラクリアー
ツヤなしのクリア。木が濡れたときに出る木材本来の色を引き出せます。濃いめの色の木なら、これで十分。チェリーやマホガニー材には特におすすめ。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
ノーマルクリアー
つやありのクリア。3分ツヤですが、光沢がでます。他のカラーを塗った後の上塗材としても使います。これははじめに買っておきましょう。杉 | 赤松 | 米栂 | ホワイトアッシュ |
---|---|---|---|
ホワイトオーク | メンピサン | クリ | ハードメープル |
マホガニー | ブラックチェリー | ユーカリ | ヤマザクラ |
カバザクラ | バーチ | ベリ | ニヤトー |
ホワイトリンバ | サーモウッド | くるみ |
あとがき
今回の木はすべて「マルトクショップ」から、オスモカラーはAmazonでそれぞれ購入できます。DIYの強い味方、使い倒してやりましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。
Jimon(@Jimon_s)でした。