- iPhoneの写真バックアップ方法を比較
- iCloud、GooglePhotos、Amazon Prime Photosの3種をレビュー
- 無料ならGooglePhotos、プライム会員ならAmazon Photosがオススメ
突然の事故に備え、とっておきたいバックアップ。中でも思い出の詰まった写真のデータは、なにがなんでも守りたいところです。
でも今はバックアップの手法もたくさんあって、どれを使ったらいいか迷っちゃいますよね。「ラクに、安く、安心して使いたい、だけどどれがいいのかわからない」、そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はiPhone1台だけでバックアップがとれることを条件に厳選した、主流な3つのクラウドサービス
- iCloudフォトライブラリ
- Googleフォト
- Amazon Photos
について、
- 手軽さ
- 容量・価格
- 独自の特徴
の3点から解説します。三者三様メリット、デメリットありますので、あなたにベストなものを選択してください。
スポンサーリンク
iCloudフォトライブラリ
まずはAppleが提供する「iCloudフォトライブラリ」から。
iCloudを使ったバックアップは
- iPhoneのバックアップに写真データを含める
- iCloudフォトライブラリを使う
の2種があります。しかし、前者のバックアップに含める方法ではバックアップした写真を閲覧できず、あくまでただの保険としてしか使えません。
なのでiCloudを使う場合には、iCloudフォトライブラリを強くオススメします。
手軽さ
Apple純正なだけあって、手軽さは他サービスに比べて圧倒的。iCloudフォトライブラリをONにしておくだけで、自動で写真をクラウドにアップロード、バックアップしてくれます。
全自動でバックアップをとってくれるので、バックアップ忘れや取り漏れの心配はゼロ!圧倒的なラクさと安心感を兼ね備えています。
容量・価格
iCloudフォトライブラリは「iCloudストレージ」を利用します。そのため、5GBまでは無料で使えますが、それ以上は月額料金がかかります。iCloudのストレージ容量と各プランの価格はこちらです。
5GB | 無料 |
---|---|
50GB | 130円/月 |
200GB | 400円/月 |
1TB | 1300円/月 |
2TB | 2500円/月 |
この「無料で使える容量が5GBしかない」というのがiCloudフォトライブラリのツライところ。
しかも、フォトライブラリだけでなく連絡先やアプリのデータなど、他のiPhoneのバックアップデータ全てを合わせて5GBです。日常的に写真を撮っている方ならとても十分な容量とはいえません。
写真のバックアップ用途で運用するなら最低50GB、月額130円の課金は必須でしょう。
独自の特徴
Appleのサービスのため、Live Photos、タイムラプスなどのiPhone独自のフォーマットもそのまま保存しておけるのが、強み。
前述の手軽さも相まって、1番楽で確実にバックアップをとれる手法といえます。
- 特別な操作ゼロでバックアップがとれる!
- Live Photosやタイムラプスなど、iPhone独自の形式もアップロード可能
- 本格的にバックアップをとるなら課金必須
Googleフォト
つづいてGoogleフォト。IT業界のドンGoogle開発のサービスだけあって、磨き込まれた使い勝手が特徴です。
手軽さ
Googleフォトへの写真のアップロード・バックアップは、Googleフォトアプリを起動すると自動で開始されます。
iCloudのように全自動ではないので取り忘れの不安は残りますが、「起動さえすればあとは自動」なので、手軽さは十分合格点です。
容量・価格
Googleフォトの容量体形はちょっと特殊。写真を「元のサイズ」と「高画質」のどちらで保存するかによって使える容量が変わってきます。
元のサイズ | 15GB | 無料 |
---|---|---|
100GB | 250円/月 | |
1TB | 1300円/月 | |
10TB | 13000円/月 | |
20TB | 26000円/月 | |
30TB | 39000円/月 | |
高画質(圧縮) | 無制限 | 無料 |
「元のサイズ」は読んで字のごとく、撮った写真をそのままアップロードするモード。
対して「高画質」ではアップロードした写真に強制的にファイルサイズを小さくするための処理の処理がかかります。具体的には
- 低サイズ化のため圧縮される
- 16メガピクセル(1600万画素)以上の写真は縮小リサイズされる
の2つです。
「圧縮」と聞くと画質が激的に悪化するような印象を受けますが、そこは流石Google。素人目には圧縮前後の違いはほとんどわかりません。また、iPhoneの写真は最新のiPhone Xでも12メガピクセル。強制リサイズの対象にはなりません。
なので、圧縮さえ気にならなければ、実質無料で無制限に使えます。
独自機能
Googleフォトが他と違うのは、写真管理アプリとしての使い勝手が抜群にいいこと。
ただバックアップをとるだけでなく
- 検索
- 自動人物振り分け
- 位置情報削除
- 写真編集
- コラージュ作製
- ムービー作製
などなど便利な機能が盛りこまれています。
中でも目を見張るのが検索機能。
写真自体に位置情報が含まれていなくても、映っている風景から場所を自動で特定して検索結果に反映してくれるから驚き。ひかえめに言ってすごすぎる…。
また、ラーメン等「モノ」の名前を入力してもバッチリ検索してくれます。
そのほか、サードパーティ製アプリにしては珍しくLive Photosのバックアップに対応しているのも嬉しいところ。無限ループで再生できるので、純正写真アプリよりもみやすいです。
普段使いのアルバムアプリとしても非常に高い完成度なのが、Googleフォトの特徴です。
- バックアップ用途であれば、実質無料で無制限!
- 普段使いのアルバムアプリとしても使える抜群の使い勝手
- 無料で使う場合には、写真が強制圧縮される
Amazon Prime Photos
最後は「Amazon Prime Photos」。ここ数年ビデオにMusicにと活躍の場を多分野に広げてきたAmazonが運営する写真サービスです。
手軽さ
Amazon Prime PhotosもGoogleフォトと同じくアプリを開いてさえおけば、自動でバックアップがはじまるタイプ。
取り忘れの心配は残りますが、十分手軽に運用できます。
容量・価格
Amazon Photosの売りはコレ!なんとプライム会員なら「無圧縮・無制限」に写真をアップロードできます。
無制限 (無圧縮) |
3900円/年(プライム会員の年会費) |
---|
クラウド業界のスタンダードに風穴をあけるかなりチャレンジングな容量体形。さすが時代の最先端。
料金に関してもプライム会員(年額3900円/学生1900円)であれば無料で使えるので、すでにプライム会員の方にとっては実質ゼロ。他のサービスと比べても、3900円(学生1900円)で無圧縮・無制限は破格です。
また、Amazon MusicやAmazonビデオ、お急ぎ便などなど他の特典も同時に使えるのも嬉しいところ。
独自機能
無圧縮で保存できるため、RAWファイルでも気にせずアップロードできるのがAmazon Photosの強み。
なので、一眼レフ・ミラーレスで撮った写真とiPhoneで撮った写真を一元管理する、なんてことも可能に。
容量を気にせず、撮った写真をすべて投げ込めるのはめちゃめちゃ快適です。
ただし、Live Photosの保存には対応しておらず、アプリの機能も必要最低限。バックアップ用途以外で使うには、今回ご紹介した3つのサービスの中で最も貧弱といえるでしょう。
- プライム会員であれば追加料金ゼロ!
- 無圧縮・無制限のため、すべての写真をそのままの形で管理できる
- 一眼の写真もiPhoneの写真も一括管理が可能
- アプリの機能が最低限。バックアップ用途以外での使用は厳しい。
まとめ
以上3つのサービスを表にまとめるとこの通り。料金に関してはバックアップ用途で使う際に最低限必要と思われる額を記載しています。
iCloud フォトライブラリ |
Google フォト |
Amazon Prime Photos | |
---|---|---|---|
バックアップ方法 | 全自動 | アプリを手動で起動 | アプリを手動で起動 |
価格 | 130円/月 (50GBの場合) |
無料 (高画質モード) (無制限) |
3900円/年 (プライム会員登録費) (無制限) |
特徴 | ・アプリの起動不要 ・iPhone独自のフォーマットもそのまま保存可能 |
・無料で利用可能 ・アプリの使い勝手が抜群 |
・無圧縮かつ無制限 ・デジカメ画像も一元管理可能 |
それぞれ一言でまとめるなら
- iCloud:ラクさが売り
- Googleフォト:無料・無制限で高機能
- Amazon Prime Photos:画質そのまま無制限
といったところです。
僕はこう使ってます
最後に僕の使い方を少しだけ。
僕の場合元からプライム会員だったこともあり、
- Amazon Prime Photos
- Googleフォト
の2つを併用しています。
Amazon Prime Photosは、iPhoneだけでなくミラーレスの写真まで含めた「全写真データのデータベース兼バックアップ」として。
Googleフォトは、高画質モード設定で、バックアップがメインというより「普段使いのアルバムアプリ」として、それぞれ使っています。
サービスが突然終了するリスクを回避する意味でも、バックアップ先を複数持つのは非常に大切。できればみなさんも、今回ご紹介した3つのサービスのうち2つは利用してバックアップをとるようにしましょう。
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Jimon(@jimon_s)でした。