- デロンギ全自動エスプレッソマシンの比較記事
- 人気6機種を共通機能と4つのポイントから比較
- 「マグニフィカSを使っているからこその視点」も交えています
昨年我が家にやってきたモンスターマシン「マグニフィカS」。
「迷うくらいなら買っちまえ」、まちがいなくこう言えるんですが、安いものでも4、5万円。最上位なら20万円近くと、強気の価格設定なのもまた事実。
機種によってコストがかなり異なるため、僕も今のマシンを選ぶまでに、相当調べこみました。
そこで今回、購入を検討されている方向けに、僕が調べた「デロンギ全自動コーヒーマシン現行6機種の違い」を解説したいと思います。
実際にマグニフィカSを使っているからこその視点も交えて紹介しますので、自分の使い方をイメージしながら読んでください。
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共通の機能
まずはサクッと
- 全自動コーヒーマシンがどんなものか
- 全機種共通の機能
をおさらいしておきます。
デロンギ全自動コーヒーマシンとは
ひとことでいってしまえば、ボタン1つで
- 豆を挽いて
- 抽出して
- マシンを洗浄
を全部やってくれる夢のマシン。
ファミレスのドリンクバーに近い感覚で、好きな豆からバリスタクラスのコーヒーを楽しめます。
共通機能1 コーヒーを淹れる基本機能
これめちゃめちゃ重要なんですが、メインの「エスプレッソを淹れる機能」はどの機種でもほとんど変わりません。
正確にいうと、「自動で豆を挽いて、抽出する」という基本動作はどれでもできます。
エスプレッソを淹れる点についていえば、違いは温度や抽出量、ワンタップでつくれるメニューの種類などです。
共通機能2 自動洗浄・カス溜め機能
お手入れに関する基本機能。これも全機種備わってます。
▼電源ON/OFF時には、自動で抽出ノズルを熱湯洗浄
▼コーヒーを淹れたあと、出がらしは自動で受け皿へ
なので、どの機種を選んでも、毎日のお手入れは
- 水と豆を補充する
- ゴミを捨てる
の2つのみ。他には、受け皿に水が貯まったら捨てるくらいです。
違う機能
では、6機種の違いは何なのか?
主な違いは
- ミルクメニュー
- カフェジェポーネ
- 液晶ディスプレイ
- カスタマイズコーヒー
の4点。このあたりを詳しくみていきます。
ミルクメニュー
ミルクメニューに関しては、作ろうと思えばどの機種でもカプチーノ、カフェラテなどなど作れます。
違うのは自動でやれる範囲です。
手動 | 自動 | 泡サイズ調整 | |
---|---|---|---|
マグニフィカ | ◯ | ||
マグニフィカS | ◯ | ||
マグニフィカS スペリオレ |
◯ | ||
マグニフィカS カプチーノ |
◯ | ||
エレッタ カプチーノトップ |
◯ | ◯ | |
プリマドンナXS | ◯ | ◯ |
下位3機種は手動泡立て、上位3機種はボタンワンタップでミルクメニューが淹れられます。
さらに、フルスペックモデルの上位2機種は、泡のサイズまでもカスタム可能。値が張るだけあって、機能も相当なものです。
ちなみに、自動カプチーノ機能は、ラテクレマシステムという名前がついています。
ミルクが最も甘くなる温度管理や、泡の比率、舌触りまでこだわった自動機能の究極系。おいしいカプチーノが目的なら、上位機種を選んだほうがいいかもです。
洗浄の手間はかかる
ただ一点注意なのが、自動タイプでもミルクノズルやチューブの洗浄は手動ということ。
僕は「ラクに淹れれる」という点を最重視していたため、この時点でラテクレマシステムの有無は頭から外しました。
ミルクメニューに関しては、味と手間のトレードオフを考慮しましょう。
カフェジャポーネ
ドリップコーヒーを愛する日本人のための特別機能「カフェジャポーネ」。
豆を蒸らしながら抽出する、というドリップとエスプレッソの合わせ技。ほかでは味わえない独特の味がします。
カフェジャポーネ | |
---|---|
マグニフィカ | – |
マグニフィカS | ◯ |
マグニフィカS スペリオレ |
◯ |
マグニフィカS カプチーノ |
◯ |
エレッタ カプチーノトップ |
◯ |
プリマドンナXS | ◯ |
最廉価モデルの「無印マグニフィカ」以外は全機種に搭載。ワンボタンで淹れられます。
苦味が強め
実際僕のマシンでカフェジャポーネを飲んでみると、かなり苦味が強い味わいです。
「苦いコーヒーはちょっと」という場合は、検討からはずしてもいいと思います。ネットではこればかり飲んでいるという意見も多く見られるので、このあたりは好みの違いですね。
液晶ディスプレイ
本体前部の液晶ディスプレイ。温度や抽出量、湯温などを調整する際に使用します。
液晶 ディスプレイ |
|
---|---|
マグニフィカ | – |
マグニフィカS | – |
マグニフィカS スペリオレ |
◯ |
マグニフィカS カプチーノ |
– |
エレッタ カプチーノトップ |
◯ |
プリマドンナXS | ◯ |
ディスプレイはついている機種がとびとびで、上位モデルでもマグニフィカSカプチーノには搭載されていません。
後述しますが、コーヒーの湯温度を頻繁に変える場合は、液晶ディスプレイ搭載機種をオススメします。
カスタマイズ機能
デロンギの全自動コーヒーマシンで淹れるコーヒーは
- 豆量
- 挽き具合
- 抽出量
- 湯温度
を自在にカスタマイズできます。機種ごとのカスタム可否は以下のとおり。ダイヤル式に関しては、正確な段階数がつかめないため、ダイヤルと記載してます。
豆量 | 挽き 具合 |
抽出量 | 湯温度 | |
---|---|---|---|---|
マグニフィカ | ダイヤル | 7段階 | ◯ | 4段階 |
マグニフィカS | ダイヤル | 7段階 | ◯ | 4段階 |
マグニフィカS スペリオレ |
5段階 | 7段階 | ◯ | 3段階 |
マグニフィカS カプチーノ |
3段階 | 7段階 | – | – |
エレッタ カプチーノトップ |
5段階 | 7段階 | ◯ | 4段階 |
プリマドンナXS | 5段階 | 7段階 | ◯ | 4段階 |
マグニフィカSカプチーノは、抽出量・湯温度のカスタムができないので要注意。
また、マグニフィカSの豆量調整ダイヤルには、細かな目盛がついていないため、目算となります。
僕は正直不便を感じていませんが、濃さに関して繊細な方は注意しましょう。
湯温度設定の注意
1点頭に入れてほしいのが、湯温度の設定。下位2機種は一度スタンバイモードにしないと、変更ができません。
実質電源を一度落とさないと変えられないようなものなので、毎日変えるにはあまりに不便。僕自身、温度設定はほとんど触らなくなっています。
なので、温度をよく変えるよという場合、例えば「自分は熱いのが好きだけど、旦那・嫁はぬるめが好き」という場合は上位機種をオススメします。
タイプ別オススメ
最後に、上記を踏まえて機種別にどんな人におすすめかをまとめておきます。
マグニフィカ ESAM03110
全自動エスプレッソマシーンの最廉価モデル。最廉価とはいっても、エスプレッソを飲む分には十分すぎる性能をもっています。
- 価格を安く抑えたい
- 純エスプレッソだけ飲めればいい
マグニフィカS ECAM23120BN
おそらく検討時にベースとなるモデル。手頃な値段に、カフェジャポーネなどの人気機能が盛り込まれているのが魅力。
デザインも洗練されています。
- 価格を安く抑えたい
- カフェジャポーネを飲んでみたい
- スタイリッシュなマシンが欲しい
マグニフィカSスペリオレ ECAM23420
マグニフィカSに液晶ディスプレイが付加されたイメージ。カスタマイズ機能を細かく目視しながら使いたい方向け。
- 液晶ディスプレイが欲しい
- 湯温度調整をよく使う
- カフェジャポーネを飲んでみたい
マグニフィカ Sカプチーノ スマート ECAM23260
ラテクレマシステム搭載機種の最廉価モデル。湯温度、抽出量のカスタム設定がなくなっているので注意。
- ミルクメニューを自動で作りたい
- 湯温度、抽出量にはこだわらない
エレッタカプチーノトップ、プリマドンナXS
エレッタ、プリマドンナはどちらも最上位モデル、という位置づけ。ざっとまとめると、
- ミルクメニューのプリセット数
- 容量
- サイズ
- 水タンクの位置
が違います。
エレッタ | プリマドンナ | |
---|---|---|
プリセット ミルクメニュー |
7種 | 3種 |
豆/水容量 | 370g/2L | 100g/1.35L |
サイズ | W:260mm D:360mm H:460mm |
W:195mm D:500mm H:325mm |
水タンク | 前面 | 背面 |
- 全機能が詰まったモデルが欲しい
- 大容量が必要
- 水タンク位置は前がいい
- 全機能が詰まったモデルが欲しい
- サイズはコンパクトにしたい
あとがき
ポチるのにかなり勇気がいるかと思いますが、一歩踏み出してみてください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
Jimon(@jimon_s)でした。